普通のシミ治療では消えない?膨らみがあるシミの原因と治療方法とは?
美容ナース歴10年以上になるMarikoです。
顔や首に、膨らんだシミがありませんか?
実はこれ、普通のシミ治療では治らないんです。
名前もなんとも憎たらしくて「老人性イボ」なんて呼ばれているんです。
(正式には「脂漏性角化症」といいます)
ろ、老人??
と驚くどころかショックで引いてしまいますよね??
今回の記事では、
膨らんだシミ「老人性イボ」の原因と治療法
について書いていきますね!
膨らんだシミ「老人性イボ」の原因は?
膨らんだシミ「老人性イボ」の原因は、紫外線による皮膚の老化。
顔だけでなく、よく日に当たる腕などにもできます。
40代あたりから多くなってくるのですが、
昔外でやるスポーツをしていた、日に焼いていた、
と言う人の場合は、30代からでき始めます。
普通のシミとの簡単な見分け方は、ふくらみがあるかどうか。
普通のシミと、膨らんだシミ「老人性イボ」では、
治療方法が違ってきますので、診断はかなり重要になりますね。
ちなみに、普通の平らなシミも、放っておくとだんだん膨らんだシミになってくることがあります。
塗り薬や飲み薬では絶対に治りません!
よく、広告やネット上に「塗り薬でボロボロ取れる」
「飲み薬できれいになくなる」などといういものを見かけるのですが、
塗り薬や飲み薬では全く治りません!!
宣伝されている飲み薬や塗り薬の主成分は「ヨクイニン」と言うものなのですが、
このヨクイニンが効果を出すのは「ウイルス性のイボ」のみです。
始めに書いた通り、膨らんだシミ「老人性イボ」の原因は紫外線による肌の老化。
ウイルスは全く関係ありません。
私の働くクリニックにも、よくこういう商品を買ってしまったという方が来ます。
「簡単に取れる」という言葉に踊らされてしまうんですね・・・
そういう商品は全く効果がありませんから、これからは無視しましょう!!
ちなみに、平らなシミの治療に使われる、
「ハイドロキノン」や「トレチノイン」も、
膨らんだシミ「老人性イボ」には効果がありません。
膨らんだシミ「老人性イボ」の治療法は?
膨らんだシミ「老人性イボ」の治療には以下のようなものがあります。
- 液体窒素
- 炭酸ガスレーザー
- 電気メス
それぞれについて詳しく説明していきますね!
液体窒素
液体窒素は-196℃の液体を、膨らんだシミの部分に当てて治療します。
簡単に言うと、その部分をやけどさせて剥がし落とす治療です。
皮膚科だったらだいたいどこでもやってもらえるし、
保険が適応される治療です。
治療後1週間程度で薄いかさぶたが剥がれます。
ただし、1回で取り切れないことが多いので、
何度か通院することになります。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーで、膨らんだ部分を蒸散させて削り取る治療です。
麻酔の注射をしてから治療を行います。
1週間程度でかさぶたになり、剥がれ落ちます。
1回で治療が終わるところが魅力ですね。
コチラは自費診療。
クリニックによって金額が変わってきますので、
まずは問い合わせてみるといいと思います。
電気メス
電気メスで膨らんだ部分を削り取る治療です。
炭酸ガスレーザーと経過はほとんど同じで、
麻酔の注射をしてから治療し、
1週間ほどでかさぶたになり、剥がれ落ちます。
こちらも1回で治療が終わります。
こちらの治療は、保険を適応してくれるクリニックと、
自費でしか行っていないクリニックに分かれます。
予防も治療後も紫外線対策をばっちりとすること!
紫外線対策はベースのベースです。
治療後も、予防にも、紫外線対策をバッチリしてください。
1年じゅう、家にいても出かけても、
SPF50以上、PA+++以上のものを使用してください。
美容を目的として紫外線対策をするのでしたら、
これが常識です!!
(美容クリニックでも患者さんにこのように伝えています)
1年じゅうSPF50なんて、肌に悪そう・・・
そんな声が聞こえてきそうですが、大丈夫!
最近の日焼け止めは、SPFが50であっても、
肌に優しいものがたくさん出ています。
参照:皮膚科女医もナースも使用 絶対におすすめの日焼け止め
紫外線を浴びることによって起こるのは、
シミやくすみが出ることだけではありません。
紫外線はシワやたるみの元でもあるのです(怖)
美肌を手に入れたかったら、
まずは徹底した紫外線対策をしましょう!
最近流行りの「飲む日焼け止め」も、
塗る日焼け止めと一緒に使うことで、
強い味方になってくれます!
参照:美容ナースが教える!今、買うべき飲む日焼け止めおすすめランキング
まとめ
参考になりましたでしょうか?
こういう治療で一番大切なのは「診断」になります。
シミの種類によって治療方法が全く変わってきてしまうからです。
まずはちゃんとしたクリニックを受診し、
診断してもらうところから始めるといいですね!
参照:本当に信頼できる美容クリニックの選び方
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