間違えないでね!皮膚科と美容皮膚科の違い教えます。

皮膚科と美容皮膚科って、名前が似ているのもありますけど、
一緒にやっているクリニックも多いので、
混乱してしまいますよね。
実際自分はどちらに行ったらいいのか迷う方もいると思います。

 

今回の記事では、ちょっとわかりにくいこの二つの違いについて、
わかりやすく説明していきますね!

 

 

「皮膚科」とは?

「皮膚科」というのは、皮膚の病気を診察してくれる科です。
病気の診察ですので、もちろん保険診療になります。

 

皮膚がかゆい、痛い、赤い、ぶつぶつができたなどの症状は
皮膚科で診察してもらえる内容ですね。
この辺はわかりやすいと思います。

 

ここから先がちょっとあいまいで分かりにくい部分になりますよ!

 

ホクロ、ニキビ、しみや肝斑についてです。
これは皮膚科でも美容皮膚科でも診察してもらえる内容なので、
混乱してしまうかもしれません。

 

簡単に言うと、皮膚の症状のうち、
「保険が適用されるもの」
は皮膚科で診察してもらえます。

 

ホクロでしたら「悪性ではないか」というのは皮膚科でOK。
ホクロを取りたい、というのは美容皮膚科になります。

 

ニキビについてでしたら、
ビタミン剤や抗生剤の飲み薬、塗り薬での治療は皮膚科でOKです。

 

シミや肝斑ですと皮膚科で診察できる範囲は、
ビタミン剤やトラネキサム酸などの飲み薬となります。

 

 

「美容皮膚科」とは?

「美容皮膚科」というのは、
美容を目的とした内容を診察する科です。
基本的に保険診療は行いませんので、
全て自費の治療になります。

 

シミや肝斑、ニキビを、
保険適用の範囲を超えて治療したい場合は、
美容皮膚科の範囲になってきます。

 

シミ取りレーザー、フォトフェイシャル、
ケミカルピーリングやCO2レーザーによるホクロ取り。
これらは全て美容皮膚科での治療になりますよ。

 

ボトックス注射やヒアルロン酸注入といった、
注射系のしわたるみ取りも美容皮膚科の範囲です。

 

また、ハイドロキノンやトレチノインのような、
保険のきかない塗り薬を出してくれるのも美容皮膚科です。
(最近は普通の皮膚科でも出してくれるところは増えていますけどね。)

 

どっちに行けばいいのか迷ったら。

迷った場合はどちらの科もやっているクリニックに行きましょう!

 

皮膚の病気は「皮膚科」に行くのが当たり前かもしれませんが、
美容目的でも、
私は「皮膚科」「美容皮膚科」、
どちらも見てくれるクリニックに受診することをお勧めします。

 

これはなぜかと言うと、
美容皮膚科をするドクターは、
普通の皮膚科のベースを知っている必要があるからです。

 

日本の法律では、
医師免許さえあればどの科を見てもOKみたいなところがあります。

 

眼科や婦人科のドクターが美容皮膚科もやっちゃってる・・・
なんていうクリニックも結構ありますが、
皮膚科のベースを知らずに美容皮膚科をしっかりやることはできませんからね。

 

 

参考になりましたでしょうか?
医療機関でナースとして毎日働いている私には、
何科が何を診察してくれるのかというのは当たり前になってしまっているのですが、
患者さんから「皮膚科」と「美容皮膚科」って何が違うの?
と質問されることが多かったので、
同じような疑問を持っている方も多いと思い、この記事を書いてみました。

 

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